【基礎知識】熱によって髪の形が変わる理由
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ホットカーラーも、アイロン(ストレートアイロン)・コテ(カールアイロン)も、熱を使用して髪を形作っています。
髪の毛は完全に乾いている状態でも、髪内部のコルテックスという部分で水分が保持されており、熱を与えることで髪表面をうろこ状に重なり合っているキューティクルからちょっとだけ水分が飛ばされます。
これにより、カールやストレートの形を作っているという仕組みなんです。
ホットカーラーとアイロンの巻きの違いって?
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クレイツのホットカーラーは、25mm 30mm 35mmの太さで展開しています。今回は、ホットカーラー30mmとコテ(カールアイロン)32mmの巻き具合を比較。ホットカーラーだと柔らかな印象に、コテだとしっかりカール感が出ます。
レングスごとの違い
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■ショートヘア×ホットカーラー
頭頂部のふんわり感や前髪の丸みなどがハッキリと出せます♡
■ショートヘア×ヘアアイロン
ヘアアイロンでのスタイリングの場合、カール感の強いく無造作ヘアスタイルが叶います♡
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■ミディアムヘア×ホットカーラー
ホットカーラーでのスタイリングだと、顔周りはしっかり巻きつつ 後頭部はナチュラルな印象になります♡
■ミディアムヘア×ヘアアイロン
ヘアアイロンでのスタイリングの場合、毛先にニュアンスのある雰囲気に。
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■ロングヘア×ホットカーラー
ホットカーラーでのスタイリングだと、きっちり巻き味を出しつつフェミニンな仕上がりに♡
■ロングヘア×ヘアアイロン
ヘアアイロンでのスタイリングの場合、細かなリッジ感を出しながらも、ボリュームのある巻き髪に。
それぞれのメリット・デメリットとは?
ホットカーラーのメリット
ホットカーラーの大きな利点と言えば、やはり「ながらスタイリング」が出来ること。
朝はメイクに身支度に朝食と、とにかく大忙し。ヘアスタイリングに割く時間は出来るだけ減らしたいけど、毎日キレイに仕上げたい…といったジレンマを抱えている方も多いと思います。
ホットカーラーならヘアスタイリングをしながらメイクをしたり朝食を摂ったりとバタバタしがちな朝も時短スタイリングが時間が叶います♡
ホットカーラーのデメリット
ホットカーラーで作るヘアスタイルは、ふんわりと柔らかな印象になりがち。そのため、カール感の好き嫌いが出たりカールのキープ力に不安を覚える方も。
ホットカーラーでもしっかりカールを出したい場合は、30mmや25mmといった細めのカーラーを用いる必要があり、また一度に巻き付ける髪の量を少なめにすると ホットカーラーでも理想の巻き髪を実現することが出来ます。
さらに、熱を持っている髪は崩れやすいため、カーラーを外してすぐにほぐすと ダレた巻き髪になることが!
カーラーを外した後は、ドライヤーの冷風をあててカールをしっかり固定させましょう♡
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♡おすすめアイテム♡
速乾ドライと軽量化を実現したパーソナルケアドライヤー。”光を集める”プリズムヘアへ
【商品名】エレメアドライ マルチステージ(型番 SD-G03PRO)
【価格】¥25,300(税込)
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アイロン・コテのメリット
アイロン・コテの魅力は、短時間でスタイリングが出来ること。ホットカーラーとは異なりどうしても鏡の前でスタイリングする時間が必要となりますが、使い慣れている方の場合3分~5分ほどでスタイリング出来ちゃう場合も!
アイロン・コテのデメリット
初心者さんや不器用さんのトラウマになってしまうヤケド。特にコテ(カールアイロン)の場合、慣れている方でもおでこや首筋などにぶつけてうっかりヤケドを負うこともあります。
やけどを防ぐためには、
- ヘアバンドやタオルなどで おでこ・首筋を保護すること
- やけどの心配が少ないホットカーラーやブラシ型のヘアアイロン
上記の2点がおすすめです♡
ホットカーラーとアイロン、どっちが傷む?
結論から言うと、「ホットカーラーの方が、わずかにヘアダメージのリスクが低い」と言えます。
その理由を、そもそもの髪が傷む主な要因からご説明します♡
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髪表面をウロコ状に覆っているキューティクルですが、摩擦にも乾燥にも濡れにも弱い存在です。
キューティクルが傷ついた髪は、毛先のもつれやパサつき・キシキシ感が出始めます。キューティクルが剥がれて無くなってしまうと、ツヤが減り髪内部の成分や水分が流出しします。
いずれは、枝毛・切れ毛といった著しい傷みに繋がってしまうことに…。
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髪の毛は8割以上がタンパク質で出来ています。生卵に熱を加えるとゆで卵になるのと同じ原理で、髪の毛だって熱を与えすぎると固まってしまいます。
髪内部のタンパク質が集まって固まってしまうと、あちこちに埋まらない空洞(ダメージホール)が出来てしまいます。そうすると、キューティクルが剥がれた場所から、髪内部の成分や水分が流出しやすくなります。
これを「タンパク質の熱変性(タンパク変性)」と呼びます。髪が乾いている状態だと約130℃ぐらいから、髪が濡れていると約60℃ぐらいから始まってしまいます。
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これら2つのダメージ要因から考えると、アイロン・コテでは挟んで通す・巻いて滑らせるといった行程がありますが、ホットカーラーの場合はこういった摩擦によるキューティクルへの影響は比較的少なめです。
しかし、熱による髪内部のダメージホールについてはホットカーラーでもアイロン・コテでも、髪が濡れていればリスクは同等です。
ヘアダメージを抑えながらスタイリングするのに大切なのは、下記の2つ!
- 同じ毛束に繰り返し熱を与えないこと
- さらには完全に乾いた髪でスタイリングすること
まとめ♡
ホットカーラーを愛用されている方の中には、前髪だけホットカーラーで仕上げる・ふんわりさせたい頭頂部のみホットカーラーで作る…といった方も多いかと思います。
理想のヘアスタイルに合わせて、ホットカーラー・アイロン・コテを使い分けていくのも選択肢としてありかも♡