夏の疲れは髪にも!ダメージの要因とヘアケア方法とは?

夏の疲れは髪にも!ダメージの要因とヘアケア方法とは?

開放的になれる夏場は、海水浴やプール遊び・夏フェスと、楽しいイベントでいっぱい!

でも、思いっきりはしゃいだ夏が終わるころには、毎年パサつきやゴワゴワ感がみられるダメージたっぷりの髪に悩まされる…
当てはまる方、多いのでは無いのでしょうか?

今回は、夏が髪に与えるダメージの要因を解説していくと共に 夏疲れの髪を優しくケアする方法をご案内いたします!
夏前・夏真っ盛りはもちろん、秋にも役立つ内容となっておりますので、ぜひご参考下さい♪

1.【基礎知識】髪の構造を簡単にご紹介♪

髪は海苔巻きにそっくりな構造をしています!

○海苔:キューティクル
かたさのあるタンパク質で出来ています。

うろこ状に重なり合っており、濡れると開く性質を持っています。
これにより、ヘアカラーやパーマ液の薬剤の成分を取り込むことができ、逆に乾いているときは閉じることで、髪内部の成分や水分を守る役割を果たしています。


また、「MEA(18-MEA/メチルエイコサン酸)」と呼ばれるキューティクルの表面を覆っている油分により、手触りの良さや髪の毛どうしの もつれを防いでくれています。
髪に備わる天然の油分のようなもの…と考えて頂くと、分かりやすいかも知れません!

○お米:コルテックス
髪の内部のほとんどを占める組織で、こちらもタンパク質で出来ています。
コルテックスの中には、「メラニン色素」が含まれており 髪の色を決めています。


コルテックスは、髪内部にぎっしりと並ぶことで 髪の柔らかさや しなやかさを出しています。また、健康な髪の場合、このコルテックスに12%から15%ほどの水分が保たれています。

○具:メデュラ
やわらかいタンパク質で出来ており、髪の中心部の芯とも言えるメデュラ。
全ての髪に存在しているわけでは無く、細毛の方の場合は メデュラが全く無いこともあります。


これらの構造の通り、髪の毛は ほとんどがタンパク質で出来ています!

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2.夏が髪に与えるダメージの要因①紫外線


日焼けやシミ・ソバカスを防ぐために、日焼け止めを塗ったりUVカット効果のある服を着たりと お肌への紫外線対策を怠らない人は多いと思いますが、意外と 髪や頭皮は無頓着だったりすることも!

髪に紫外線が長時間当たると、キューティクルの荒れ・パサつきや乾燥・ヘアカラーの色あせなど、多くの影響を及ぼすことがあります。


これは、キューティクル表面に存在する「MEA(18-MEA/メチルエイコサン酸)」が 紫外線により失われてしまうためです。

MEAが失われてしまうと、キューティクルが傷つき剥がれ 枝毛・切れ毛が目立ったり 髪通りの悪さなど、質感低下の要因となってしまいます。

さらに、剥がれたキューティクルから 髪内部の水分・成分が流出することも!!

また、髪と同じく頭皮も 肌以上に降り注ぐ紫外線のダメージを受けやすいと言えます。
頭皮が日焼けをしてしまうと、熱を持つことによる赤みや 乾燥によるかゆみなどが発生してしまいます。

予防のためには、日焼け止めスプレーを頭部に振ったり 帽子や日傘で日光を遮るなど、紫外線を出来るだけ浴びないような工夫をしましょう!

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3.夏が髪に与えるダメージの要因②海水やプールの水

海やプールから出た後は、なんだか髪がキシキシ…
連日、海水浴やプール遊びに行くことでヘアカラーの色味が落ちてきた気がする…

実はコレ、髪表面のキューティクルが大きく関わっているんです!

人の肌や髪が弱酸性に対し、しょっぱい海水や 塩素などの消毒剤を含むプールの水は、アルカリ性に偏っています。

アルカリはタンパク質を柔らかくする性質を持っており、同じくアルカリ性のヘアカラー剤やパーマ液は、この作用を利用して髪を染めたり 髪の形を変えています。


そのため、海水浴やプール遊びで髪を濡らしてしまうと、普段の入浴よりもずっとキューティクルが剥がれやすくなってしまいます!

さらに、うろこ状に重なっているキューティクルは 濡れると開く性質がありますのでヘアカラーの色味が流出してしまったり、髪内部の水分・成分が漏れ出てしまう場合もあります!

それに留まらず、海や屋外のプールなどで日光を浴びると、紫外線による悪影響も受け 続けざまにヘアダメージを負ってしまいます!


しっかり泳ぐのなら水泳キャップは必須、水遊びするだけなら 髪は出来るだけ濡らさないようアップスタイルのヘアアレンジで、髪を水濡れから守りましょう!

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4.夏が髪に与えるダメージの要因③冷房


日本の夏には、エアコンが欠かせなくなってきました。
しかし、職場や自宅で冷房の風に当たりすぎて 髪や頭皮が乾燥していませんか?

髪が乾燥すると、毛先のパサつきや「アホ毛」と呼ばれる髪表面に飛び出た短い毛が目立ち、頭皮はカサつきによるフケの発生などが懸念されます。

エアコンの風に当たりすぎないことはもちろん、汗をかく夏場でもスタイリング剤などで髪の過剰な乾燥を予防しましょう!

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5.今日から出来る!夏疲れの髪をケアする方法とは?


夏によるダメージで パサパサ・ゴワゴワになってしまった髪に、今日から出来るヘアケア方法をご紹介します♡
日焼けしたお肌のケアとともに、ぜひお試し下さい♪

★優しいシャンプー+頭皮マッサージで労りを

大前提として、髪がもつれたままお風呂に入るのはNGです!
ブラッシングで毛流れを整えてから、入浴しましょう。

髪はたっぷりと濡らし、シャンプーをしっかり泡立てて、髪の毛どうしの摩擦を減らす様に洗うと キューティクルを思いやりつつ洗い上げることが期待できます。
この際、頭皮を指の腹で揉むようにマッサージすることで 冷房によって滞った血行を促進する効果も!


また、お湯の温度も重要です。
熱すぎると、必要最低限の皮脂まで落として乾燥状態を招くばかりか、頭皮が硬くなるなど、マイナス要素しかありません…。

すこしぬるめの、38℃前後のシャワーに設定しましょう♪

★自然乾燥はNG! 入浴後30分以内に乾かそう♪
夏場でも 夏が終わっても、ドライヤーで髪を乾かすのは 暑いし、時間もかかるから気が進まない…
…なんて、お風呂上がりにダラダラと 髪が濡れたまま過ごしていませんか?


生乾きの状態が続くと髪に においが付いたり、髪全体の乾き具合に差が出てしまい 変なクセが出ることも…。
ましてや、髪が濡れたまま寝るなんて、言語道断です!

シャンプー後30分以内に乾かすことで 生乾きによる妙なハネや シルエットを崩す様な膨らみを避けることが出来るでしょう!


さらに、仕上げとして冷風をかけて 頭全体の余熱を逃がすことで、乾かしすぎ(オーバードライ)を防ぐと同時に、頭皮のクールダウンを行うことが出来ますよ♪

★アウトバストリートメントやヘアマスクで傷みを目立たせない!

ご案内したとおり、髪の毛は8割がタンパク質で出来ています。
爪と同じく角層が変化したものでして、お肌のようなターンオーバーや自然治癒力などはありません。

よって、「髪の量は少ない・短いのに以前より乾きにくくなった」「濡れるとコシがなくなりテロンと柔らかくなる」といった、ダメージが深刻な髪の場合は 切ってしまう以外に改善方法がないことも…。


パサつきのほか、枝毛や切れ毛が目立つ程度のヘアダメージの場合は、アウトバストリートメントやヘアマスクなどで キューティクルのサポートを行うことで、毛先の絡みつきなどを抑える効果が期待できます!

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涼しくなってくると、秋に向けてツヤ感重視のヘアカラーや 重めのレイヤーへシフトチェンジしたりと、髪型を変えたくなるもの。

夏のヘアダメージをしっかりケアしつつ、秋のおしゃれも楽しめるよう こちらの記事をお役立ていただければ幸いです♪

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