毎日のドライヤーで、美容室帰りの仕上がりに出来たら…
そんな考えをお持ちの方、少なくないかと思います。
今回は、ドライヤーの正しい使い方・傷みにくい乾かし方を
徹底レクチャーして参りたいと思います!
こちらの記事を参考に、理想の「美髪」を手に入れて下さいね♪
1. ドライヤーの風を使い分ける!
ドライヤーのスイッチ部分を見てみると
いくつかの風に、切り替えできることが分かります。
正しい使い方・傷みにくい乾かし方のためには
この数種類の風を、使い分けることが必要となります!
■強温風
シャンプー直後の濡れ髪から、80%ほど乾かすまで使用します。
しっかりと熱が出るため、分散させながら髪へ温風を当てることとなります。
■弱温風
80%~100%まで乾かす際の仕上げや、前髪を乾かすときに最適です。
熱はありますが、風量が弱いため髪が散りにくく しっかりとスタイリング出来ます。
■冷風(クールモード)
ぬるめ~冷たい風で、髪を冷やします。
余熱を逃がすことで、髪の過度な乾燥(オーバードライ)を防ぎ
最後に冷風を髪に当てると、スタイルをキープする効果があります。
2.下準備~優しくタオルドライ~
シャンプー直後の、ポタポタと水が滴る状態で髪を乾かそうとしていませんか?
そんな状態で髪を乾かし始めると、時間がかかるばかりか
乾かしムラが出来てしまうことも…
ドライヤーの前に、まずは水滴が落ちない程度まで、水気を取りましょう!
タオルを頭からかぶせ、手もみするように
頭皮の水気をタオルに吸わせます。
ゴシゴシすることの無い様、頭皮マッサージをするイメージで行いましょう!
髪の中間から毛先は、タオルで包んでプレスするように水気をタオルに移します。
優しくポンポンしてもOKです♪
髪が絡まっている時、目の細かいクシやブラシなどを使用すると
髪表面のキューティクルが傷んでしまうことに…
髪の傷みを減らすためにも、手ぐしで軽くほぐしましょう!
髪の毛は、濡れている状態が一番デリケート。
髪の表面にある「キューティクル」が、水分によって柔らかくなっており
タオルでゴシゴシするだけでも傷ついたり、剥がれたりすることがあります!
キューティクルが傷つき剥がれると、髪のツヤが減り、手触りが低下するばかりか
キューティクルが剥がれた箇所から、髪内部の成分や水分が抜け出てしまうこととなります。
髪が濡れているときは
「やわらかくプレスしながら水気を取る」ことを、お忘れ無く!
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3. ドライヤーを小刻みに振るメリットは?
美容室でドライヤーをかけて貰うとき、美容師さんがドライヤーを
小刻みに振っているのをご存じでしょうか?
この「フリフリ」には、実は大きな理由があります!
髪の毛は8割以上がタンパク質で出来ており、生卵に熱を加えると
ゆで卵になるのと同じ原理で 髪の毛だって、熱を与えすぎると固まってしまいます。
髪内部のタンパク質が集まって固まってしまうと、
あちこちに埋まらない空洞(ダメージホール)が出来てしまい、キューティクルが剥がれた場所から、髪内部の成分や水分が流出しやすくなります。
これを「タンパク質の熱変性(タンパク変性)」と呼び
髪が濡れていると、約60℃ぐらいから熱変性が始まってしまいます!
美容師さんが髪を乾かしてくれるとき、ドライヤーを「フリフリ」させているのは
ムラなく乾かすほか、タンパク質の熱変性(タンパク変性)を避ける意味もあるんです!
髪の傷みをおさえるためにも
ドライヤーは小刻みに振って、熱を分散させることを意識しましょう♪
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4.根元から乾かして扱いやすい髪に♪
髪の水気をとったら、いよいよドライヤーで乾かしていきます!
「強温風」でドライヤーを使用しましょう。
ドライヤーの後、いつも毛先だけハネたりしていませんか?
実はそれ、「根元部分」の乾かし方が原因かも!?
根元や、えり足・耳上など
乾きにくい箇所から順に乾かすことで、毛先がおさまりやすくなりますよ♡
広範囲に熱を分散させるために、ノズル(吹き出し口)を外した状態で
髪を乾かすことをオススメします♪
髪がしっとり濡れている状態だと、熱の影響を受けやすいため
最低でも髪から10cm離してドライヤーをあてましょう!
根元部分を乾かすときは、空間を作るようにすると 風通りが良いですよ♪
乾きにくい場所は髪をもむように、乾かしていきましょう。
この間も、ドライヤーを振ることを忘れずに!
根元部分が乾いてきたら、毛束をゆるく引っぱりつつ
ドライヤーを振りながら、髪全体を80%ほど乾かしていきましょう!
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5.前髪の乾かし方
全体の仕上げの前に、先に前髪を乾かしていきます!
「弱温風」で乾かすと、スタイリングしやすいですよ♡
斜め上の方向から吹き下ろすようにドライヤーを当て
前髪は、おでこに撫でつけるように流します。
この際、両方向から風を当てることで
分け目を馴染ませるほか、前髪のクセを取ることも叶います!
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6.仕上げは「上から下」へのドライヤー!
前髪以外の仕上げも、まずは「弱温風」で行っていきます!
また、ノズル(吹き出し口)を取り付けて風を当てていきます。
これは、髪の「水素結合」と呼ばれる働きを 利用する目的があります!
髪の毛が濡れている・湿っているときは この「水素結合」の結びつきが切れており
「もうちょっとで髪が乾く」といった頃、水素結合の結びつきが固定され始めます。
つまり、80%乾かした 仕上げ前の状態の時が
いちばん毛流れやシルエットを整えやすいと言うことです!
風を拡散させない様に、ノズル(吹き出し口)から温風をしっかり当てることで
まとまり良く仕上げることが出来ますよ♡
ドライヤーの風を上から当てつつ
髪の毛は下方向に引っぱりながら乾かすことで、より毛流れが整います!
最後は冷風を当て、髪に残った熱を逃がします。
余熱による乾かしすぎを防ぐと共に、ツヤ感の向上にも繋がりますよ♪
下から上へドライヤーを当ててしまうと
不自然なボリュームが出てしまうばかりか、髪表面のキューティクルがめくれ
ダメージの要因になりかねません。
「ドライヤーは横から、もしくは上から下」を守りましょう!
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7.番外編①トップのボリュームアップ
ドライヤーひとつで、頭頂部のボリューム出しも叶います!
80%乾かした、仕上げ前の状態の時に
頭頂部の髪を指でつまみ上げ、弱温風で根元部分を乾かします。
乾ききったら、冷風を当てて仕上げることで
ボリュームがキープされますよ♡
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8.番外編②ブラシを用いたブロー
より「美髪仕上がり」をお求めの場合は
美容師さんが行っているような、ブラシを使ったブローをオススメします!
80%乾かした、仕上げ前の状態の時
5cm幅を目安に毛束を取り、ブラシを内側から入れ込みます。
その後、弱温風にセットしたドライヤーを
ブラシの脇に当てながら、徐々に下ろしていきます。
毛先はブラシを半回転させ、内に入れると 自然な仕上がりに☆
この際、ブラシでテンション(引っぱる力)を かけながら行うと
まとまり感もツヤ感も出せますよ♡
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9.番外編③パーマの形を崩さない乾かし方
パーマをかけている方に、ぜひお試し頂きたい
カールの形を崩しにくい乾かし方があります!
80%乾かした、仕上げ前の状態になったら
カール部分を手のひらで包み込み、弱温風を当てます。
この際、ドライヤーを動かすと 髪の毛が散ってカールの形が崩れるため
カール部分を乗せた手のひらの方を、上下にゆらすように乾かしましょう♪
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10.正しいドライヤーの使い方を動画でもご紹介♪
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ひとくちに「髪を乾かす」と言っても
水気の取り方や乾かす順番によって、仕上がりや髪の傷みに大きく関わってきます。
シャンプーの成分や、ヘアアイロンの温度に気をつかうのと同じくらい
ドライヤーの使い方にも、ぜひ気を配っていただければ幸いです!
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